『カロートを広くしたいのですがどういう工事になりますか?』
という質問に対してお答えします。
スペースが広くとれるカロートに取り換える工事が必要です。
『昔に比べて骨壺のサイズが大きくなっている』
カロート(納骨室)が狭くて、新たにご遺骨を入れるスペースがないので、広くしたいというご相談を頂きました。
代々お墓を受け継いでいくとご先祖様が増えて、カロート内がいっぱいになってしまうことがあります。
ただし、今回のご相談ケースの場合はカロート自体の構造が通常よりも小さく造ってあったために納骨をするスペースがなくなってしまったということがわかりました。
現在は成人の故人様の場合、直径約20㎝の骨壺を使用するのが一般的で、老若男女に関わらず20㎝の骨壺を使用します。(関東の場合)
そのため、現在新しくカロートを設計しようと考えた場合にはご夫婦がゆったりと横並びにご納骨できるようにカロート内の間口の寸法を45㎝以上はとれるように設計します。
しかし、30年以上前は故人様の体格などによって、骨壺の大きさも変えていたようで直径が18㎝や15㎝の骨壺を使用されているケースが少なくありませんでした。
そのため、30年以上前に作製していたカロートはカロート内の間口寸法が40㎝もとれていないカロートが多いです。
結果的に現在の骨壺ですと横並びにできなくなり、余計スペースを使うことになってしまいます。
このような場合には、カロートを一度解体して、新しいスペースが広いカロートに取り換える工事をしたほうが、今後のことを考えると良いと思います。
『骨壺から出して土に還せばカロート拡張をしなくても』
カロートの底部分というのは土にしておくのが一般的です。なぜならカロートがいっぱいになった場合に古い仏様のご遺骨を骨壺から出して、土に還すことで、カロートの拡張を行うことなく、代々使用することができるからです。
一度、石材店にお願いして、カロート内を空けてもらって確認してもらうといいでしょう。その際、お時間があれば、お施主様も立ち会っていただくのがより良いでしょう。