『カロートにはお骨はいくつ入りますか?』
という質問に対してお答えします。
骨壷から出せばいくつでも入れることが可能です。
カロートの大きさ、構造にもよりますが通常のカロートの場合骨壷のままでも4体~10体は安置可能です。
まず覚えておくべきこととして、地域によって納骨の仕方が違い、そのためにお墓の構造、カロートの構造も異なり、また、石材店によってもカロートの構造や材質が異なります。そのため神奈川県の一般的な墓地の例として申し上げます。
神奈川県では骨壷の大きさは直径約20㎝の「7寸骨壷」を使用することが一般的です。
お墓のカロート(納骨室)は7寸骨壷が4体~10体ほどそのまま納められるように設計して作製します。
実際は墓地の広さを考慮して、お施主様のご要望を聞きながらカロートを広くしたり、小さくしたりすることが可能です。
それではカロートの中が骨壷でいっぱいになってしまったらどうすればよいでしょうか?
そのような場合には骨壷からご遺骨を出してカロート内に散骨いたします。
そのためカロートの地面はコンクリートを打設せず、土の状態にしてあることが望ましいです。
散骨されたご遺骨は年月が経てば土に還りますので実際は幾代にも渡ってご使用頂くことができます。
決まりはありませんが、過去の例では33回忌又は50回忌を過ぎた古い仏様の骨壷から散骨をしていくことが多いです。
ご注意頂きたいこととして、霊園の中にはカロート内への散骨を禁止しているところがあります。
実際に藤沢市の「大庭台墓苑」などがカロート内の散骨による納骨を禁止しております。
また、先に申し上げたようにお墓には地域性があり、納骨方法にも地域性があります。
地域によっては骨壷のまま納骨するという慣例がなく、初めて納骨をする時点で骨壷から出してカロート内に散骨するという地域もございます。
自分のお墓のカロートが現状、あといくつ骨壷が入るか知りたい方は石材店に開けてみてもらいましょう。