『お骨を骨壺から出して土にまくのはいつやるのがいいの?』
という質問に対してお答えします。
明確には決まっていませんが、33回忌や50回忌を一つの区切りとして、お骨を骨壺から出して、土に還す場合が多いです。
【カロートがいっぱいでスペースがないから】
お墓が代々受け継がれていくと、お骨を納める納骨室≪カロート≫の中が骨壺でいっぱいになってしまう場合があります。
そのようなことを考慮して、カロートの底部分にはコンクリートを打たずに、土にしておくのが一般的です。カロート底部分が土になっていれば、カロート内が骨壺でいっぱいになってしまっても古い仏様のご遺骨を骨壺から出して、土に還すことで、カロートの拡張を行うことなく、代々使用することができます。
通常、カロートは4霊~10霊程度は骨壺を入れられるように出来ておりますので、カロート内がいっぱいになってしまったお墓は100年以上が経過しているお墓もあります。
【ご先祖様になったから】
また、33回忌や50回忌などの年忌法要を過ぎた仏様は、『故人様』から『ご先祖様』になったと考える方もいらっしゃいます。
そのため、一人の故人様として骨壺に保管するのではなく、ご先祖様として、土に還すほうがいいと考えられるお施主様もいらっしゃいます。
【地方によっては亡くなってすぐに土に還す地域もある。】
ご遺骨の埋葬方法など葬送の仕方には地域性があります。
そのため、地方によっては亡くなって、お墓にご遺骨を納めるときに、骨壺から出して土に還す納骨の仕方もあります。
地域によっても納骨の仕方、お骨を土に還す時期が違いますから、なおさら『これが正しい』というのはございません。お施主様の気持ちと親戚等のお考え、菩提寺の考えを伺って判断されるのが良いのではないでしょうか。