『カロート(納骨室)の中に水が入っていないか心配?』
という質問に対してお答えします。
通常カロートは雨水などがたまらないように設計されていますが、ご心配の場合は石材店にフタを開けてもらいましょう。
カロートとは骨壷を安置する「納骨室」のことです。一般的に墓石の下に設置されて普段は中を見ることができません。
そのぶん、お客様からすると水が溜まっていないか?納骨されている骨壷は汚れていないか?と心配になる方もいらっしゃり、ご相談も多く承ります。
特に墓石のセメント目地(接合部分)に隙間がある場合などにそこから雨水が入りこんでしまうことを心配されるお声をよく頂きます。
まずご安心いただきたいのは、施工に問題がなければ、ほとんどの場合、カロートに水が溜まっているということはございません。
それはカロートが将来お骨を骨壷から出して、散骨ができるように底の部分を土にしているからです。
このため、万が一、多少の雨水が入っても土中に流れていき、カロート内がプールのようになってしまうことはありません。
しかし、問い合わせ頂いた中で、現実にカロート内に水が溜まってしまっているお墓も見受けられます。
原因として、土にするべき底の部分までコンクリートで固めてしまっているなどの施工が原因の場合もございますが、他にも、地面が固い岩盤で水の浸透が遅いことが原因の場合もあります。 また、昔のカロートは材質が劣化のしやすい「大谷石」や「コンクリートブロック」でできている場合があり、年月とともに、風化してカロート接合部分に隙間ができて、そこから泥土や虫がカロート内に侵入しているというケースもございます。
現在はカロートもお墓同様に頑丈で風化に強い「みかげ石」を使用します。研磨したみかげ石は光沢があり、見栄えが良いうえに清潔になります。
大事な仏様の御遺骨が安置される場所ですので、ご心配の方は一度石材店にご連絡をして中を確認してもらいましょう。