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2024.07.23

檀家をやめるときには離檀料というお金がかかるの?

『檀家をやめるときには離檀料というお金がかかるの?』

という質問に対してお答えします。

 

いいえ、離檀料という費用はかからないケースのほうが多いと思います。

 

『実家のお墓まで行くのが大変。自分の代はまだいいけど、子供に大変な思いをさせたくない』と考えて、地方にある実家のお墓を自分が住んでいる地域に移したいというご相談が近年増えています。
その場合、実家のお寺様との檀家関係をやめて(離檀して)、新しく近くのお寺様とお付き合いしたほうが、これからの法事や供養を考えると都合がいいのではないか?と皆様お考えになると思います。
その際によくご質問頂くのは、『離檀料というお金が発生するのか?』というご質問です。

 

確かに、近年ではテレビでも、『お墓をちがうところに持っていきたいと言ったらお寺さんから何百万という離檀料を要求された。』などという内容が紹介されたりしていますので心配になるのも当然です。

 

インパクトが強くメディアに取り上げられやすい内容ではありますが、ご安心ください。上記のようなことは非常に稀です。
普通のお寺ではそのような理不尽な金銭の要求はないと実感します。

 

実際、檀家をやめるときに、施主様が自分の意思で『今まで先祖を祀ってもらってありがとうございました。』と志であるお布施を渡すという例はございますし、円満に離檀する際にはお渡しするほうが良いとも思います。
そもそもお布施は要求されるものではなく、あくまでも施主様の気持ち、事情によって変えてよいものだと思います。

 

加えて、離檀をしてお墓を移動する場合にどうしても発生する費用もございます。
それは墓地の返還費用です。お墓というのは施主様が管理をしない、できないとなったときは墓地を更地に戻して墓地管理者に返還するというのが一般的となっております。墓地を更地に戻すために石材やコンクリート、残土などの解体処分費用は施主様負担となります。
この決まりはお寺の墓地だけではなく、霊園、個人墓地、村墓地も原則同じです。

 

お寺によってはお布施を「お気持ちで」というと、施主様をかえって困らせてしまうということで、一律に金額を決めているというお寺もあるかもしれません。
『墓地の返還作業はお寺でやるから、その費用として○○円頂いている。それを離檀料とする』という決まりを作っているケースもあるかもしれません。
しかし、あくまでも常識の範囲でのことです。
解体費用が何百万とかかるケースはよっぽどの墓地の大きさでない限り、まずあり得ません。