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2023.05.09

日本の石はどんなのがあるの?

日本の石はどんなのがあるの?

という質問に対してお答えします。

 

『茨城の石編』

 

小松石(神奈川)や庵治石(香川)などが有名です。他にも全国の様々な所で石が採掘されています。
今回は、その中で茨城県の石をご紹介します。

 

現在は中国やインドなど外国産の石が多く流通しており、墓石としても数多く使用されています。それでも、お墓を建てる(リフォームする)ならやっぱり国産の石の中から選びたいというお声を頂くことも多いです。

 

関東の石の産地は茨城県
茨城県に真壁町という地区があります。真壁地区は日本を代表する石材産地で現在でも多くの石材店が存在します。これは茨城の真壁地区周辺から『真壁石』『稲田石』『羽黒青糠目石』などの石が採掘されて、墓石材、建築材として古くから使用されているためです。

 

関東の墓石の定番『真壁石』
真壁石は石の表面の石目の粗さから『小目』と『中目』に分けられています。
目の細かい小目を墓石本体に使用して、お墓の囲い(外柵)には中目を使ってお墓全体を全て真壁石で作製される方も多いです。
小目と中目は一般の方が見ても同じ石とは思えないくらい石目が違うので、ぱっと見は墓石と囲いを違う石で作製しているように見えて、実は同じ石で統一しているということになります。このようなお墓をお見受けすると『見えないオシャレをされる粋な方だな』と心の中で思ってしまいます。

 

お墓の囲いや建築石材としても使用される『稲田石』
稲田石は大材(大きな塊)で採掘することが出来る石のため、広い墓地の囲いや建築石材として用いられることが多いです。『白みかげ石』と言われる石種の中でも特に白色が際立つ石です。
青みを帯びたキメ細かい高級石材『羽黒青糠目石』
石材は石の目の細かさを『中目』『小目(=細目)』と表現して区別しています。そして、『小目』よりも更に石目が細かいものを『糠目』と表現します。
『羽黒青糠目石』はその名の通り、青みを帯びた色合いに石目がわからないくらいに細かい石目が特徴です。
墓石のような大きな物になるとこの石目の細かさがさらに引き立ち、他にはない高級感を感じさせます。

 

今回は茨城の石を紹介しましたが、日本全国に色々な石がございますので、今後も引き続きご紹介させて頂きます。