『お墓の石の良し悪しの見分け方を教えて下さい。素人なので分かりません。』
という質問に対してお答えします。
「硬くて水を吸収しにくい石」が良い石と言えます。
石の色や模様は様々あり、個人の好みになりますので、品質についてご説明致します。雨風にさらされながら何代にも渡って立ち続ける墓石は、「頑丈で風化しにくい石」が最適です。「頑丈で風化しにくい」石とは「硬くて水を吸収しにくい」石のことです。
そのため、お墓には石の種類の中でも、硬くて水の吸いにくい「花崗岩(かこうがん)」という石を使用することがほとんどです。
(通称として「みかげ石」と呼ばれています)
その「みかげ石」の中にも100種類以上の石種があり、硬度、吸水性などに違いがあります。それが墓石の良し悪しとなるのですが、一見しただけではこれを見分けるのは難しいでしょう。
普段から石を切ったり、割ったり、と加工をしている石屋さんでないと、それぞれの石の微妙な硬さや吸水性の違いがわからない場合が多いです。
ご自身で石を叩いてみたり、雨上がりの墓地に行ってそれぞれの石の吸水の違いを確認してみることも石選びにおいて大事ですが、どうしても石材店の「この石はいい石ですよ」という言葉を信用せざる得ない場合も多いでしょう。
そのため、その石材店が、その担当者が信用できる人かを見極めることが一番大事になると思います。
そういう意味で「石の加工を自社で行うことが出来て、自社で施工をする石屋さん」が石の良し悪しにも精通していて、信頼できる材料になるのではないでしょうか。