お墓の豆知識

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2023.01.26

お墓の工事は指定の石材店に頼まないといけないの?

お墓の工事は指定の石材店に頼まないといけないの?

という質問に対してお答えします。

 

墓地によって規定があり、異なります。
民営の霊園は100%指定石材店が決まっています。公営霊園は指定石材店というのはありません。寺院墓地の場合は寺院ごとに異なります。

 

指定石材店のご説明をする前に墓地には大きく3つの種類があるということをご理解下さい。
それは
「民間霊園」
「公営霊園」
「寺院墓地」
の3つです。

 

民間霊園とは民間の企業が運営している墓地を言います。経営主体に○○寺と明記されていますが、実際に墓地を運営、管理しているのは民間の企業です。
民間霊園の場合は例外がほとんどなく指定石材店があります。
それは民間霊園はもともと墓地ではないところを墓地にするので開発、造成工事に多額の資金が必要になるため、造成したあとの「墓石を建てる権利」と引き換えに石材店に出資を募るからです。
つまり、民間霊園は墓地の建墓権を石材店に売り、それを買った石材店しか出入りをさせないということです。

 

公営霊園の運営、管理主体は地方自治体です。横浜市でも現在「久保山墓地」「三ツ沢墓地」「日野公園墓地」「グリーンメモリアル」という4つの公営霊園があります。
公営霊園には指定石材店というのはありません。そのため、施主様はどこの石材店でお墓を建てても構いません。

 

寺院墓地はお寺が管理する墓地のことです。
寺院墓地の場合はそのお寺によって指定石材店の有無は変わります。
民間霊園と同じように新たに墓地を造成するために石材店が出資をしていて、そのために指定石材店があるというケースもございます。
その一方で「お墓を建てる時には工事に来るけど、その後の修繕や納骨作業には来てくれない」という石材店が現実問題で存在します。
そのような石材店にお願いしてしまうと後で困ってしまうのが施主様であり、墓地を管理しているお寺さんも困ってしまいます。
そのような石材店を警戒して、施工業者をある程度絞っているというケースもございます。