『田舎のお墓(お骨)を住まいの近くに移転するにはどうしたらいいですか?』
という質問に対してお答えします。
お墓の引っ越しをする際のポイントその2「ご遺骨移送」
前回はご遺骨を移送するための役所への手続き、書類に関してでしたが、今回は実際にご遺骨をお墓から取り出して新しいお墓へ移す際の手順、ポイントをお伝えします。
箇条書きにすると以下の通りです。
・お骨を取り出す(石材店)
・お骨を持っていく(施主)
・新しいお墓への納骨(石材店)
改葬許可証をもらったら、お骨を取り出すことができますので、お骨を取り出すための準備をしましょう。
では誰に何を頼めばいいでしょうか?
お墓からご遺骨を取り出すのは石材店に取り出してもらいましょう。ご自身でやることもできますが、洋服が汚れてしまうことが多いですし、石材店には後の墓石解体、移送、墓地を更地に戻す作業をお願いしなければいけないので、お骨の取り出し作業もお願いしてしまったほうがお施主様は負担が少ないと思います。
取り出したお骨はその場で石材店がクリーニング後、布や木箱に包んでくれます。
それをお運びになるのはお施主様になります。
飛行機などにもご遺骨はお持ち頂けるので、遠くからでも運んでくることができます。
また、近年ではご遺骨を宅急便で送ることができるようになりました。ご自分でご遺骨を持って移動できないご高齢者の方などにとっては、たいへん便利なサービスだと思う反面、可能な方はご自身の手でお運び頂くことも亡くなった方への大事な供養なのではないかと思ってしまいます。
お運びになったご遺骨を新しい墓地に納骨をする作業は石材店にお願いしましょう。
もともとのお墓と、今度のお墓が地理的に遠い場合は2つの石材店に作業を分担してお願いしたほうが良いでしょう。
※例えば秋田から横浜にご遺骨を持ってくる場合、秋田でのご遺骨の取り出し、墓石の解体、移送は秋田の石材店にお願いして、持ってきたご遺骨のご納骨などは横浜の石材店に依頼したほうが、一つの石材店にお任せするよりも余計な移動費や人件費がかからないというメリットがあります。